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progress ~東リべ卍~R18~

第10章 return




"……三ツ谷くんの"大好き"はさ…
どういう意味なの?
三ツ谷くん、ずっと前から
私の気持ちに気付いてるでしょ?"



あぁ…
気のせいって自分に言い聞かせてたけど
気付いてたよ。


だってさすがに昔からあんなあからさまに
周りと態度も言動も違くされてたらさ…
そもそも呼び方だって違うし…


でも心のどこかで、
多分何も言ってはこないだろうって思ってたんだ。


一時の気の迷いみてぇな…

ちょっと優しくされたからって
好きになっちゃったと錯覚するような…

そんな感じだと思ってたんだ。


それに、きっとまたすぐ誰か別に好きになる奴がいんだろーなって。


でも、どれも違ったんだな。


で、同時に気がついたことがある。



俺も、どれも違ったんだなってこと。




好きな奴に好きじゃないと伝えることが
こんなに苦しいことだなんて初めて知った。



だけど……

俺だってどーしていいか分かんなかったんだよ。



だって俺になんか構わせてられねぇだろ。


ランは俺のものじゃねぇ。

東マンのもんなんだから。


これからもずっと。
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