第10章 return
タケミチが目覚めた時…
寝ているベッドの横にはエマがいた。
「ドラケンから電話あって、駆けつけたら君がいた。」
「マイキーくん達は?!みんな無事?!
ドラケンくんは?!」
すると、エマが涙をポロポロと流し始めたので唖然とする。
「マイキーと喧嘩始めちゃって…」
「えっ?な、なんでそんなことにっ」
「わかんない…マイキー派、ドラケン派とかいって東マンが2つに割れちゃって……パーちんが捕まったのがどうたらってみんなで争い出して…」
東マンの内部抗争?!
言った通りのことになっちまった!
とタケミチは、未来で会った長内との会話を思い出した。
長内は、あれはきっかけに過ぎなかったからどうこうと言っていたのだ。
ということはここから先が問題で、
どうにかしなければならないということ。
一応メビウスが潰れたということは、
8月3日を予定していた抗争は内部抗争となった?
普通に祭りに行ってヒナの浴衣姿が見れればどんなにいいだろうか。
どうにかしてその内部抗争を止めなくては…
あの新聞記事の通りに
ドラケンとランは死ぬかもしれない。
いろいろと探りたいがどうしたらいいのか分からない上に、そもそも体がボロボロだ…
タケミチはしばらく休養することになってしまった。