第10章 return
「逃げるぞ!パー!!!」
「ごめん…マイキー…」
パーちんは涙を浮かべてこちらを見た。
「参番隊を、頼む…
俺、自首する。」
「ふざけんな!!
ボーッとしてんじゃねえ!
置いてけねぇよ!!!」
マイキーはパーちんを引き寄せようとするが、ドラケンに止められた。
「急ぐぞ!みんな捕まっちまう!」
「っ!パー!!!一緒に来い!!」
しかし、パーちんは長内の前に佇んだまま追っては来なかった。
マイキーはドラケンに引きづられるようにして離れていく。
そして元々ボロボロだったタケミチは走りながらもその場に倒れてしまった。
「タケミっち!!!」
タケミチが目を覚ました時は
ベッドの上だった。