第10章 return
「中坊相手にこの人数で奇襲…
イメージ通りのクソ野郎だね、長内くん」
「あ?聞こえねえよチビすぎてっ!ゲラゲラ」
長内はタケミチの視線に気付いたように、今度はタケミチに近寄ってきた。
「てめぇ何さっきからジロジロ見てんだよ!」
「え?いや…」
ドガっ!!
「お前今見下したな?そういう目が1番嫌いなんだよ」
タケミチを吹っ飛ばす長内の腕を、
パーちんが掴んだ。
「てめぇの相手は俺だよコノヤロー」
「だ…めだ…パーちんくん…メビウスと揉めちゃ…」
「ひっこんでろ」
「パーちんなめんなよ花垣。」
「ぺーやんくん…」
「パーちんは東マンでもバリバリの武闘派。
1人で突っ込んでチーム1個潰しちまう様な奴だ。
長内なんかにぜってー負けねぇ」
「……そういうことじゃないんすよ…」
(ここでドラケンが死んじまうかも!
アッくんが!ヒナが!止めないといけないのにっ!
でもどうして今、メビウスとの抗争なんだ?!
8月3日じゃないのか?!
ランさんもいないし…
どうなってる?!)
マイキー「タケミっち、黙って見てろ。
これはパーの喧嘩だ。」
しかし、目の前でパーちんは、1発も長内に攻撃が当たらずにボロボロになっていく。
そこに、ぺーやんが駆けつけようとするが、万次郎が止めた。
「ペー!!黙って見とけっつったよな?」
タケミチ「マイキーくん…酷くないですか?!パーちんくんもう歯も折れてるし、意識も朦朧としてるしもうダメっすよ!パーちんくん死んじゃいますよ?!」