第10章 return
「チッ…ほんっとわかんねーヤローだな!!
っ!…なにすんだよドラケン!!」
パーちんの振り上げた拳を、ドラケンが掴んだ。
「タケミっちが引かねーって言ってんだ。
少しメビウス調べてみてもいいんじゃねーの?マイキー」
「…お前東マンに楯突くの?」
「あ?そういう話じゃねえだろ」
「そういう話だよ」
万次郎とドラケンの睨み合いが始まり、空気が張りつめる。
そのとき…
「内輪揉めしてるとこ悪ぃんだけどさぁ、メビウスメビウスってよぉーうちの名前連呼すんのやめてくんねぇ?中坊共がよぉ〜」
「てめぇーはっ!!長内!!!」
なぜかそこに突然現れたのは
メビウス総長・長内信高だった。
「騒ぐなチンカス。
2個上なんだからよぉ、手前様って言えよぉぉ」
「オラあぁぁぁあ!!!!」
ドガっ!!!
「はいっ♡所詮中坊レベルぅ〜」
パーちんは1発で飛ばされてしまった。
「東京卍會?
名前変えろよ。中坊連合によぉ」
長内の後ろにはみるみる特攻服を着たメビウスのメンバーが集まっていく。
「なーんかメビウスに喧嘩売ってるって聞いてなぁ、こっちから出向いてやったってわけ♡」
「やっちゃうぞやっちゃうぞ」
「踊れよ中坊」
「んだよ、ヒョロいのばっかじゃん」
「マイキーちゃあん♡戦争だあ♡」
完全に取り囲まれてしまった。