第3章 react
「おう!ケンチン!俺のどら焼きは〜?」
「ケン、私のはぁ〜?」
万次郎だけは、ドラケンのことをケンチンと呼ぶ。
ランは、ケンと本名で呼ぶ。
そして2人の彼に対しての口癖は、「どら焼きは〜?」なのでドラケンはこの2人に対してはまるで子守りでもしてるのかという気分にさえなってしまっている。
「はぁ…。買ってきたよ。つーか俺がたまたま浅草にいたからってパシるのやめろよな」
「だって亀十のどら焼きニッポンイチなんだもーん」
「わーいありがとう、ケン。」
さっそく美味そうにどら焼きを頬張る2人を見ながら、ドラケンはこの2人との出会いを回想した。