第3章 react
「わかったよ。」
ため息を吐いて目を逸らした。
「おっし!じゃー…そーだなー
"東京卍會" これでどう?我ながらセンスあるな〜」
トウキョウマンジカイ
略して "東マン" か。
「ねぇ…本当にチームなんて作るの?」
「うん。そこら中のいい不良たち集めてさ、どんどん巨大な暴走族チームにしていって、で、いつか天下をとって。」
万次郎の目は輝いている。
「お前もついてこい。ラン。
お前だって不良なんだから。」
「不良になった覚えはないよ?」
ムッとして言い返すランに、万次郎はバカにしたように笑った。
「今更なに言ってんだよー!
俺や兄貴や場地、ケンチン、皆と仲良くしてる時点でもうお前も立派な不良なんだよ!」
「なら私は、良い不良になりたい!」
言ってしまってから、"良い不良" って
一体なんだ?と疑問符を浮かべながら
思考を巡らせていると…
「よお〜マイキー……と、
ランもやっぱここにいたか」
突然の声に顔を上げる。
金の辮髪にドラゴンの墨…
龍宮寺堅(ドラケン)が立っていた。