第10章 return
「お待たせしましたーっ!!
ランちゃん特製のっ
アレンジペヤング料理だよー☆」
皿を3枚置いて、きちんと3等分に分ける。
それは、先程のマヨネーズ入り獄激辛に普通のペヤングを混ぜ、更にとろけるチーズを振りかけてレンジでチンし、オリーブオイルをかけて混ぜ合わせたものだった。
これで多少はマイルドになっている…はず。
「い…いただきます…」
千冬がそう言ったのを合図に
3人同時に恐る恐る麺を啜る。
「あ…」
「おぉ…」
「うん!やっぱ私って料理上手な子♡」
それは意外にも美味しかった。
タバスコの効いたピザみたいな感じだ。
「うん…なかなかいける」
「美味いです。さすがっす…」
「よかったーっ!!」
仲良く完食したところで、
2人の邪魔はしないようにと千冬が席を立つ。
「じゃー俺の役目終わったみたいなんで。
もう帰りますね。」
「もー帰んのか?千冬ぅ
せっかくきたんだからもうちょいゆっくりしてけばー?これじゃあマジで激辛食わせるためだけに呼んだみてーじゃん。」
「は…?」
(なんで場地さんが止めちゃうんすか!
つうか初めからそれだけのためだったでしょーが!)
「そーだよ千冬ぅ。
まだデザートあるよ?お菓子も!」
ランまでそんなことを言ってきた。