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progress ~東リべ卍~R18~

第10章 return



「ちょ、何やってんの?返しっ」


「何って会計してんだよ。
他に欲しいもんがあんなら今のうちに入れろ」


「?!?!
いや、あんたに買って貰う筋合いなんてないよ!」


「俺ぁ "金持ち" だからな。
黒龍に来たら、お前にもっと金の価値を見せつけてやる。」


「ちょっ?!こんなの買ってもらってもそっちには行かないよ?!」


「安心しろ。そういうつもりじゃねーよ。
こんなの飴玉1つ買ってやんのと変わんねーんだから。」


ランはあたふたしたが、
こいつに何を言っても話が噛み合うわけないと思い、諦めた。


ため息を吐きながら視線を落とすと、
レジ前の新商品エリアに"ペヤング"を見つけた。

<食べ比べどうですか?>
などと書かれており、普通のペヤングと、
新商品であろう"獄激辛"と書かれている真っ赤なパッケージの物が置かれている。


(あ!そうだ!!ペヤングと言えば!!
圭介んちに行こう!!)


ランはすぐに思い立ち、普通のペヤングと新商品のペヤングを1つずつとって急いでカゴに入れた。


「1つずつでいいのか?全部買っていいぞ」


「うん。半分コにすんの。」


大寿の言葉にそう返答し、思わず頬を緩めた。
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