第10章 return
「てめぇなにして」
万次郎がキレそうになった瞬間、
バッとドラケンが頭を下げた。
「頭なんて下げて済むか虫けら!!
お前らゴミのせいで娘は死ぬところだったんだ!」
「頭なんて下げんなよケンチン。
俺ら悪くねーし。
てか何八つ当たりしてんのオッサン」
「帰れ虫けらがぁ!夜中に騒音撒き散らすだけで貴様らは既に社会のゴミなんだ!散々人に迷惑かけて傷つけて!いい大人になってからヤンチャしてましたで済まされてたまるか!!この糞ガキ共があ!!」
「あ?誰に向かって口聞いてんの?
っ!!なにすっ」
万次郎の頭を無理やり押さえつけて頭を下げさせたのはドラケンだった。
ランも急いで頭を下げる。