• テキストサイズ

progress ~東リべ卍~R18~

第10章 return



ランは病院に到着してすぐ、
パーちんの親友の彼女の病室へ赴いた。

一応、院内で首筋のタトゥーが見えないように、
普段は頭に巻いているスカーフを首に巻いた。



その子は本当に酷い有様で、
顔を背けたくなる思いがした。

5日間意識がないらしい。

ランは涙を堪えながらしゃがみこんだ。


絶ッ対に仇をとるから…
無念をはらすから…


小さな声でそう言うと、
後ろから声をかけられた。


「誰だね、君は?」


振り向くと、恐らくこの子の両親であろう2人が立っていた。


「あ…えっと、友達です…」


「あら…お見舞いに来てくれたの?ありがとう…」


「・・・」


苦痛に満ちた歪んだ表情を見ると、更に胸が締め付けられる思いがした。


/ 996ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp