第10章 return
こてっ
「えー」
食べ終わってすぐ、万次郎はランの膝に頭を置いて横になり、なんといびきを立て始めた。
「はぁ…重いんですけどー…」
「いびきうるっせぇし、食ったらすぐ寝るのいい加減直せよな。どこまでガキなんだ。ったく!」
しばらく少し2人で会話していると、なんとランまで眠ってしまった。
幼子2人のお昼寝といった光景に、ドラケンは青筋を立てる。
「おいっ!起きろ!てめえら!!」
「っは!…わ…寝ちゃってた…」
寝起きの良いランはすぐに目を擦って目覚めたが、万次郎はもちろん無反応で、まだランを膝枕にして眠っている。
「しょーがねえな!
ラン先に行ってろ。こいつおぶってくから」
「わかった。ごめんねケン。お会計してく。」
ランは先に行き、
ドラケンは本当に万次郎をおぶって歩き出した。
尾行を続けるタケミチは感心してしまった。
ドラケンくんもランさんもすごいなぁ…
毎日こんな人のサポートしてるのかぁ…
この2人がもしもいなくなったら……