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progress ~東リべ卍~R18~

第10章 return



お子様ランチより先に来たのはドラケンだった。


「なーんだケンちんか。」


「あ"?なんだとはなんだ!」


「万次郎は待ちくたびれてるんだよ、ケン。ぶふっ」


「てめぇまで何笑ってやがる…」



その時、ようやくパンケーキとお子様ランチが到着した。


「わ〜い♡って…あれ?!」


お子様ランチを見下ろしながら、万次郎の顔はみるみる険しくなっていった。

ランとドラケンは察したようにため息を吐く。


「おい店員!!なんだよコレ?!」


「っえ?!い、いかがされましたでしょうか?」


「旗が立ってねーじゃん!!
俺はお子様セットの旗にテンション上がるの!!」


万次郎は完全に不貞腐れてしまった。
店員はとにかくあたふたしている。


「す、すいません!今つけて参ります!」


「一生許さねえ!!もー要らねーよ!」


「ほら、マイキー。旗だぞ。」


グサッと旗を刺すドラケンによって、
万次郎の目はたちまち輝き出す。


「わ〜!!さすがケンちん!!
いっただっきまーす♡」


こんな時のために、ランは三ツ谷と作った手作り旗をドラケンにも渡しているのだ。


「単純馬鹿だな…万次郎」

「大人になってもこうなのか?マイキーは」

「今これならもうずっとこうじゃない?」

「は、勘弁してくれよ」


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