第9章 resolve
三ツ谷くんは…
ランさんのことが好きなのかな…
ランさんはどうなんだろう?
やっぱりヒナの言っていた通り、
2人って……
三ツ谷は唇に指を当てて、ついた赤い血をボーっと見つめてからまた顔を上げた。
タケミチも同じ方向を見る。
そこには、万次郎とランの前にこうべを垂れているパーちんがいた。
「どうするパー。ヤる?」
「…相手は2つ上だし、東マンもただじゃ済まないし、みんなに迷惑かけちゃうから…」
万次郎の言葉に、パーちんは地面を見つめたまま小さく話し出した。
「でも…でも悔しいよ…マイキー…」
「んなこと聞いてねぇよ。
ヤんの?ヤんねぇの?」
パーちんはついに涙を滲ませながら叫んだ。
「ヤりてぇよ!!!ぶっ殺してやりてぇよ!!」
「ふっ…だよな。」
万次郎はにっこりと笑い、立ち上がった。
そして、真剣な眼光で周りを見回した。
「こん中に!パーのダチやられてんのに迷惑って思ってる奴いるー?!
こん中に!パーのダチやられてんのにメビウスにヒヨってる奴いるー?!
いねぇよなぁあ?!?!」
全員、好戦的な笑みを浮かべている。
それを確認したように万次郎が拳を振り上げた。
「メビウス潰すぞぉぉお!!!」
「「うぉぉおおおおお!!!!!」」
「8月3日!武蔵祭りが決戦だ!!」
タケミチがハッと目を見開く。
8月3日…
ドラケンくんとランさんが死ぬ日だ!!
武蔵祭りは8月3日だったのか!