第9章 resolve
「ま、いっか。俺だけの女だもんな。」
「……ねぇそのことなんだけど、
周りにすごい誤解されてない?」
「されてないされてない。正しい認識だよ!」
バンバンと背中を叩いて笑っている万次郎にため息を吐く。
「とにかく早くしろよ?みーんなお前が怖くてぜってー遅刻しねぇのに、本人が遅刻するとかアタオカだよ。あっ、あとタケミっちも呼んどいて」
「はい〜。りょーかい。」
万次郎が出てってからランは制服の上にすぐさま特攻服の羽織を羽織ってタケミチに電話をかけた。
「あ、タケミチ?今何してんの?」
«え?えっと、今は…»
「あーもしかして彼女といる?そうなんでしょ?」
«え!えと、は、はい!»
「じゃー彼女も連れてきていいからさ、多摩川の武蔵神社に来てよ!みんな集まっから。」
«えっ、ちょっと»
ピッ
「ようし。完了っと…。
エマは…堅と行ったか。」
エマはドラケンに想いを寄せている。
付き合ってはないが、いい感じなのでランは心の底から2人を応援しているのだ。