第8章 resist
「元気してた〜?」
ドラケンに腕を回されるタケミチ。
「き、昨日の今日っすよ…」
「今日ヒマだろ?」
「いや…そうでもないっす…」
「本名タケミチだっけ。悪いけど私はあだ名で呼ばないよ」
「え。や…お好きにどうぞです…」
廊下には人集りができていく。
「え?!あれってマイキーってのじゃね?!
花垣って仲いいの?!」
「うちにそんなすげーやついたの?!」
「バカ声デケェって!しかもあれマイキーの女じゃね?普通に可愛い…」
「無敵の番ってやつか!ドラゴンの墨のは…ドラケン!すげえこえー」
「花垣なにしでかしたんだよ?」
「ちょっと待って!!」
「ヒナ?!?!」
突然、険しい顔をした日向が現れた。
「あん?なんだお前」
パンッ!
日向はつかつかと歩み寄るとなんと万次郎をビンタした。
「ひ、ひ、ひな?!?!」
(何やってくれちゃってんのヒナさん?!)
「わぁ…すごーい」
(強い女の子だ…)
ランは目を丸くする。
「てゆーかヤバ。万次郎ちょーウケる。
写メっとこ〜」
クスクス笑いながらその光景をパシャパシャ携帯に収める。
「ランてめぇ…」
「ハハッ。何その顔〜」
「写メ消さなかったら……殺す!」
ランは無視して今度はタケミチと日向を撮り出した。