第8章 resist
翌日…
授業中、先生に指されてランは前に出、
黒板の問題を解いていた。
「うん…全部合ってますね…」
何故授業をサボってばかりいるランの成績が良い方なのか、教師たちも周りの生徒たちもかなり疑問に思っている。
しかし、負けず嫌いのランは一応日々の空いている時間を見つけては勉強をしているのだ。
学校内で、ランに逆らう者はもちろんいない。
万次郎たちといつもつるんでいるし、中一のときから族を創ってバイクを吹かしてるなんていう噂も有名になってきている。
女子に対してはもちろんとてつもなく優しい。
少しでも女子に嫌な思いをさせた男子を片っ端からノシていたため、女子たちの強い見方であるランは、女子の憧れの的であり、友達も多い方だ。
しかしもちろん、男子は誰も近寄らない。
なのでランにとって東マンの仲間たちは、自分と会話をしてくれる唯一の異性たちなのだ。