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炎天下の夏の思いで (カゲプロ)

第4章 サプライズは程々に♂(セト)


「へ~…色んなチョコがあるんだな~…」

俺は今、ソファーに寝転がりカノに借りた今月号の雑誌をパラパラとめくっている。
やはりどの記事もホワイトデーの特集でいっぱいだ。
ホワイトデーなんて孤児院に居たとき以来だ。
先生から貰った小さいチョコを皆で回して食べたのを今でも覚えている。
あの時に俺が渡したチョコをアイツは嬉しそうに受け取ってたっけ?
なんて、昔を懐かしんでいると


<お前…女か?>

いつの間にいたのか横からずしっと重みが増す。
目線をそちらに向けるとシンタローの顎が腹に乗っかっていた。


「んなわけねーだろ…ちゃんとぶら下がってるんだから」

<…そー言う意味じゃねーよ>


シンタローの顔を見ると若干あきれ顔で
こちらを見ていた。
そんなシンタローに気にせず、また1つページをめくる。


「ん?手作りか…まだ、人気なんだなー」

その特集には“手作りが一番”とでかでかと書かれていて、色んな手作りチョコの写真が綺麗に載っていた。
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