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炎天下の夏の思いで (カゲプロ)

第3章 盲目な彼女と盲目な愛♀(セト)ヤンデレ






俺の彼女は喋れないし目も見えない。
生まれつきではないのだが、幼少期頃から…らしい。
それは生まれ持った病気などではなく、
事故で失明したらしい。
そのショックで喋れなくなっていた。
だから、俺は彼女を支えたくて
ずーっとそばにいる。
皆も#name#の事心配してよくしてくれているが、俺は彼女の一番になりたくて
なるべく皆から彼女を引き離している。



(ねー、皆今何してるの?)

静寂な部屋で俺と彼女しかいない
といっても、ここはアジトの中なので別室に他の団員達がいるのだけれど。


『さあ?…俺はずっと#name#のそばから離れてないっすから…でも、いつも通りっすよ』


そう言うと儚げに笑う君。
大丈夫、ずっと支えてあげるから。


(…そっか…カノ君、キドちゃんに会いたいな…あとマリーちゃんにも)


カノ、キド、#name#、俺は幼なじみだ。
孤児院で知り合い#name#を除いて館山家に引き取られたのだが…
その時にいつの間にか#name#はいなくなっていた。
引き取られた後もずっと捜して捜して
でも見つからなくて
やっと森の中で彼女を見つけた。
なんでこんな所にいるかは聞かなかったけど再び会えたことに幸福を感じ
それだけで満足したんだ。
それから彼女を連れていき、今アジトには
#name#と俺、カノとキドとマリーで暮らしている。


光のない、見えない目でまっすぐ見据える彼女。
何も映さない意味のなくなった眼球で
ずっとドアの方を向く彼女。



『…また会わしてあげるっすよ』


そう言うと嬉しそうに微笑んだ。

いつか…いつか…また









俺の彼女は喋れないし目も見えない。
生まれつきではないのだが、幼少期頃






だったかな?






それは生まれ持った病気などではない。
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