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目覚めたら異世界~超イケメンの騎士団長の苦悩~

第10章 女帝の誕生


過去の話をしてトーコは思い出していた。

トーコ:「今だから分かることもある。天使も神も人より心が狭い。自分の信じるものしか正しいと思わない。」

公爵:「人間だから、神だから、悪魔だからではないと思います。相手に思いをめぐらせ、分かち合うことができることに意味があると思います。トーコ様はそれができる方です。だから、私たちは貴女様にお仕えするのです。」

教皇:「神は潔癖すぎます。天使すべてが純潔であるとは思えません。他人を陥れることを考える。それを見抜くことができないのであれば神も完璧な存在ではないと私は思います。」

神は唯一の存在であるから、神の言葉がすべて・・・。
天界はそれが全てである故、何も不思議ではなかった。
人間界で人との関りを持ち、愛と言うものが何か、いつくしむことを学ぶことができた。
ルシファーの存在も大きかった。

過去の話をしている間に、即位の礼、戴冠式の準備が終わり家臣が三人がいる部屋に迎えにきた。

神官①:「教皇様、準備ができました。よろしくお願いします。」

三人は即位の礼に向かった。

天界に帰ったジスはまだ人間界には戻ってなかった。

即位の礼はつつがなく終わり、戴冠式を済ませ、各国からの要人たちからの祝福を受け、中庭に集まる民衆の前に姿を現した。

民衆:「トーコ様~~~。」

民衆からの祝福の歓声が上がり、歓喜に包まれる。

祝祭の日としてこの日は、王宮は解放されていた。

民衆:「トーコ様が即位されて良かった。」
民衆②:「本当に。貴族様たちも昔みたいに権力を振り払わないしね。」
民衆:「税金だってそうだ!!貴族様たちもちゃんと支払ってるし、身分に関係なく商売ができるようになったのもトーコ様のおかげだ。」

貴族:「私たち貴族も階級があったが、それもちゃんと働きによって上がるようになったし、一部の者だけが裕福な生活ではなく自分の実力で生活が変わるから国が活気づいたのも全てトーコ様のおかげ。」

民だけでなく、貴族の者たちも口々にトーコをたたえていた。

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