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目覚めたら異世界~超イケメンの騎士団長の苦悩~

第11章 イスベル帝国


ジス:「なぜ、ミカエル様を使者として遣わしたのですか?」

神様:「アスモデウスは天使の時、ミカエルに仕えていた。ミカエルなら悪の存在を見抜けるであろうから。」

ユリアーノ:「ここまで感じ取れる、天の魔法であれば、悪の力だとは考えにくいと思いますよ、神様。」

確かに地上から天界まで届くこの天の魔法が使えるのであれば悪魔の力があるとは考えにくい。
魔族は悪魔族とは違い魔法は使えない。
魔族は人型をした獣人、竜族を含めた者たちを言う。
身体能力に長けており、魔法が使えなくても引けを取らない一族だ。
悪魔族は逆に、魔力を使い身体能力や身を守る。攻撃魔法に
長けており、ヒーリングなどの治療魔法がなくとも攻撃が強くガードにもたけているために治療魔法が浸透しなかったようだ。


悪魔族と天界、力はあれど、互いを知ることはなくお互いの世界を作り上げ、互いを知らない故に力が脅威となって何時しか敵対するようになっていた。

ユリアーノ:「何かきっかけがあるんですよね?」
神:「少々むずかしくてな。」
ガブリエル:「神からは話しづらいと思いますので私から説明させてもらいます。バルドル様と神であられるヘルモーズ様の時代からです。書物にも残されていますが、バルドル様はいたずら好きのロキという神に殺されました。ロキはヤトリギを食べてはいけない実を食べたアスモデウスからもらったといい私たちは審議を確認せずに全てをアスモデウスの責任として羽を一つにして人間界に落としました。アスモデウスからすれば食べてはいけない実も皆が食べていたのに自分だけ罰せられ何も聞き入れられず突然人間界に落とされたのです。」

ユリアーノ:「それで彼が天界を憎んだと?」
ガブリエル:「私たちはそう考えてます。」
神:「私はそう当時はそう考えてました。ただ、神として人間界を見ることでそうではないと思いました。」
ユリアーノ:「不安と悲しみに満ちていた。」
神:「疑うことを知らない。何故と気持ちをどう表して良いか本人もわからなかったは・・・。」




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