第10章 女帝の誕生
継承式、当日
天界から天使・ジスが返ってくる日だった。
教皇:「トーコ様、継承式の準備が整いました。」
トーコ:「ありがとう。行きましょうか。新しい私たちの国の誕生を祝おうではないか。」
公爵:「トーコ様、新国家の誕生でもありますが・・・。トーコ様がイスベル帝国の長になられる祝いの方がメインですよ。本当にご自身のことをいつも後増しにさるんですから(# ゚Д゚)」
教皇:「( ´艸`)それがトーコ様の良きところですよ。」
公爵:「ですが・・・。」
トーコ:「すまない(;^_^A 2人の支えがあってここまで来たと思ってる。」
教皇・公爵:「トーコ様・・・。(T_T)有り難いお言葉・・・TT0TT]
公爵:「トーコ様、招待客に連合国の者たちがおりましたが、あえて呼ばれたのですか?」
教皇:「トーコ様と民との信頼関係を見せつけるのはいい機会です。あえて招待することで相手方を油断させるのも良いかもしれません。」
トーコ:「油断をするかは分からないが、民との信頼関係は
私が理想とする国を作るには必要不可欠。故にしたまで。この世界を我が支配下に置くためには民の信頼を得ねばならぬ。」
公爵:「魔法で操るのはダメなんですか?暗示をかけるとか?」
教皇:「信頼を得る意味があるんですか?」
トーコ:「暗示や魔法は効果が切れれば意味がなくなってしまう。故に、民に信頼を得て共に同じ目的に進んでゆけば結果この国は他の国を寄せ付けぬ確固たるものとなり、私の計画が進む。」
教皇:「さすがです。」
公爵:「トーコ様は私の考えの上をゆかれる。関心するばかりです。」
トーコ:「其方たちが私を信じてついてきてくれるからだ。私は人を信じたことがない。信じうるものがいなかった。私が信じれなかったのかもしれない。」
公爵:「トーコ様は裏切りに合われてからではないですか?文献で読んだ記憶があります。」
トーコ:「私自身はあまり覚えていないのだ。智天使として生きていた時間の記憶がなくなって悪魔としての時間が長くなっていたからな。」
アスモデウスは悪魔になる前に智天使として天界にいた。
神に仕え、誰よりも綺麗な白い翼を持ち、大天使ミカエル👼よりもそれは綺麗だった。