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目覚めたら異世界~超イケメンの騎士団長の苦悩~

第9章 過去の記憶、覚醒??


ユリアーノ:「ミカエル、相談があるんだけど。」

ミカエル:「兄さん、どうされましたか?」

ユリアーノ:「自分の内側に光?天使が天から降りてくるときに見える感じの光?神々しい感じなんだけど、包まれてる感のある・・・?説明が難しんだけど・・・。今からその光を掌に出すから見てくれる?」

ミカエル:「兄さん、言いたいことはわかるけど。その光を出す?」

ユリアーノ(ゆり)が掌に気を集中させて光り輝くあたたかな光が掌に集まる。

ミカエル:「兄さん・・・。全てを許されて癒され心が温かくなったきました。」

ユリアーノ(ゆり)「よかった。この力、回復魔法とは違うよね??」

ミカエル:「これは兄さん自身から出ている感じです。魔法ではないです。神のような力を感じます。ジス様が見えた時に聞いてみましょう。」

ユリアーノ(ゆり)「そうだね。体はユリアーノだけど、魂はゆりだけでこの国を守れるか心配だったけど、元々もっていた力みたいにあふれ出てきた感じで。稽古で体や精神は鍛えられたけど、根本が違う気がしていたから」

ミカエル:「ゆりさん、あなたは兄さんよりもお強い方です。周りの人を自然に癒されてるんですよ。ユリオスもアリオスもゆりさんだから稽古に当たり前のように付き合われ楽しまれてます。」

ユリアーノ(ゆり)「ユリオスとアリオスには本当に感謝しています。ユリアーノと私が交互に出てきても、戸惑いはあっても受け入れてくれて。ミカエルもです。あなたが戻ってきてくれて傍にいてくれることが私は心強いんです。」

ミカエル:「ゆりさんとは僕も一緒にいることがとても心地よいです。兄さんとは違う懐かしに似た感覚があるんですよね。不思議ですけど。」

ゆりはユリアーノの中で失くしたものを見つけ出し、日々続けていたアリオスとの稽古でユリアーノの本来の身体能力を超える力を備えていた。

力が戻ったことで、過去の記憶も思い出していた。

痛みを伴うほどの記憶・・・。

バルドルの死した時の感覚もすべてを思い出したのだ。


























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