第8章 天界にて
イスベル王国で、アスモデウスたちが魂の入れ替えをしているころ・・・。
天界で天使・ジスは神に報告をしていた。
天使・ジス:「神、申し訳ございません。闇の帝王を蘇らせてしまいました。」
神:「よい、ジス。あれは闇の帝王ではないのです。アスモデウスと言って、堕天使なのです。」
天使・ジス「どういうことですか?」
大天使ガブリエル(イスベル王妃):「ジス、あなたが知らないのは無理もないです。ルシファーのように知られてないので。」
神:「堕天使になった者たちのことを天界で話すことがいつの間にか、禁忌にいた。ルシファーたちが堕天使になったときに、ミカエル・ラファエル・ガブリエルで話が広まることを懸念してルシファー以外の堕天使の天使名を抹消した。」
天使・ジス:「ガブリエル様たちがご尽力されてのですね。」
ガブリエル:「今回の件は助かりましたよ。あなたの機転がなければ娘の魂は消えてしまっていたので、感謝します。ありがとう。」
神:「姫の魂は、母であるガブリエルが肉体が返るまで天界で預かる。天界にいる限り、闇の力は及ぶことはない。」
天使・ジス:「ですが、姫の魂はかなり弱っておりますが大丈夫なのですか?」
ガブリエル:「地上では弱っておりましたが、天界に来て闇の力の影響がないので落ち着いております。ここにいれば魂も清められ元に戻るでしょう。」
神:「そろそろユリアーノの魂も一時的ではあるが天界に来る。さすれば、アスモデウスは姫の魂の存在を確認できなくなるだろう。」
天使・ジス:「ユリアーノの魂にはそんな力があるのですか?」
ガブリエル:「ユリアーノだけではならぬが、ゆりがこの世界にきたことで本来の魂の力とこれまでの経験値からの神をも図りうる力がそれだった。」