第5章 真壁の本性
真壁は光に包まれた後、時空の狭間なのか漆黒の闇の中にいた。
真壁:「なんだここは??」
自分の発した言葉すら消し去る漆黒の闇。
??「其方は死んだ。」
真壁:「なんで俺が死ななきゃならない。あいつが俺の邪魔をし目障りだった。だから、削除したまで。」
??「其方の目線からなら邪魔者=削除。だが、前の世界ではルールに背く。」
真壁:「確かにな・・・。」
??「其方がいるべき場所が異世界にあると言ったら?他の者の体を借りることになるが、自分の力を存分に発揮できるとしたら?どうする?」
真壁:「(-。-)y-゜゜゜自分の力?魔法でも使って思い道理にとか?ゲーム世界でもあるまいし。」
??「其方のいうゲームが分からぬが、魔法は皆が使える。鍛錬次第で,
人を生き返らせる。魂の入れ替えもな。」
真壁:「魂の入れ替え?」
??「神の領域だが・・・。」
真壁:「できるんだな。俺はどうすればいい。この屈辱から逃れ、やり直す。イヤ、違う。あるべき姿の自分で生きたい。それができるなら何でもする。」
??「やはり、其方で間違いなかった。我が魂のソウルメイト(相棒)だ。」
真壁:「どういうことだ。」
??「俺は竜族のドラゴニア。竜族は魔界の警察官といったところだ。その中でも俺の一族は名門で魔王の直属騎士団長を代々してきた。」
真壁:「俺なんかより恵まれてるじゃないか。それなのにどうして、魂の入れ替えなんかに興味があるんだ。」
竜族。ドラゴニア:「確かに恵まれているのかもしれぬ。高みを望めば、今の場所では低すぎる。」
真壁:「俺と同じってわけか。さすが、ソウルメイトだな。」
漆黒の闇の中で二人?二つに分かれていた魂が一つなった。
神が懸念していた黒い力・・・それは二つに分かれていた魂、真壁とドラゴニアだった。
漆黒の闇が黒い力であり、イスベル王の家臣に成り代わり、イスベル王を毒してゆき神の力を弱め、イスベルを手始めにこの世界を自分の物にすることが目的だ。二人が一つになり闇の帝王が誕生した。