第2章 歓迎会にて~一つ目の事件~
女子社員の話を聞いて、アミとヨンジュは背筋が凍った。
いくら噂とはいえとんでもないことが、一日足らずで社内に広がっていた。
ヨンジュ:「噂にしては信憑性がある感じじゃない?デザイン盗作で自殺者がいるって、それに彼女が関わってるって。」
アミ:「その話は、都市伝説的に少し前にネットを騒がせたから知ってる。真実かどうかはわからないまま話はいつの間にか消えていた。」
ヨンジュ:「美人に対してのやっかみからじゃないの?ユナさん、私には劣るけど美人だから( ´艸`)」
アミ:「( ´艸`)確かに、ヨンジュは大学でもミスキャンパスだったし、ミスユニバースだっけあれも進められてたもんね。」
ヨンジュは、誰もが認める才色兼備の持ち主。当の本人は冗談ではいうものの自分が美人とは言わない。勉強も人一倍努力もしているので元々頭が良いとは思ってないようだ。
アミから見れば、昔から努力はしてるものの人より優れていることは間違いないと思っていた。
ヨンジュ:「アミは昔から私のファンだもんね((´∀`*))ヶラヶラ」
2人は顔を合わせて笑いあっていた。
そこへジン部長が声をかける。
ジン:「アミ、ヨンジュ。ちょうど良かった。」
アミ:「なんですか、部長?」
ヨンジュ:「何かありましたか?」
ジンは険し顔をして二人を会議室に通した。
ジン:「社内に噂が広まっているのは知ってるだろ。その事についてだ。」
いつもと違うジンに2人は顔を見合わせた。
ジン:「結論から先に伝える。噂は本当だ。ユナさんがデザイン盗作に関わりその中で自殺者が出ている。2人にはその話を理解した上で、彼女に接してもらいたい。他の社員には他言無用で、上層部と一部の社員しか知らない事実だ。」
ヨンジュ:「ジン部長、何故私たちに話すのですか?私たちが知らなくてもよさそうですが。」
ジン:「上層部と一部の社員と話したが、一部の社員が俺とユンギでさすがに女性のユナさんをフォローするのに女性が誰もいないのも困るだろと、上層部から話が出て専務から君たちの名前が上がって他の理事や会長も申し分ないとの判断から話すことになった。」