第6章 新たな罠
アミ母とユンギ母はホテル内にある執務室へ向かう
その後を追うように移動する女性がいる。
ラウンジでアミ母達に接客した女性だ。
スマホで誰かに連絡してバックヤードに姿を消した。
アミ母:「ごめんなさいね、ユンギママ。ラウンジでは出しづらいから。」
ユンギ母:「中々行けない執務室に行けるからワクワクしてるわよ🤣」
エレベーターで数階上がり、スタッフルームに移動した。
その間も先程の女性が距離を取って着いてきている。
ここまではスタッフの出入りもあるので不思議ではないが、スタッフルームの奥には社員でもカードキーがないと入れない仕組みになっている。
フロントスタッフA:「社長、お疲れ様でございます。後方にいるスタッフは?よろしんですか?」
アミ母:「この先は彼女は入れないから大丈夫よ。」
フロントスタッフ:「そうでしか。見かけないスタッフだったので失礼いたしました。」
ユンギママ:「アミママ、さすがね。スタッフの教育が行き届いているわね。」
アミ母:「私というよりは部下たちがしっかりしてるのよ。抜けている社長をバックアップしてくれてるから。じゃあ、向かいましょう。」
アミ母たちがスタッフルームに入り、スタッフたちに挨拶を交わしながら奥に進んだ。
先ほどの彼女もついてくる。
奥の部屋にアミ母たちが入り戸が閉まり、アルバイトの女性が入ろうと試みるが、入れずスタッフルームにいた他のスタッフたちが違和感を感じアルバイトの女性を見る。
スタッフ①:「何やってるんだ?」
スタッフ②:「社員でも一部しか入れないこと知らないスタッフはいないはずだが・・・。」
アルバイトの女性はその場を後にした。
スタッフ①:「支配人に連絡した方が良くないか?」
スタッフ③:「連絡した。フロントスタッフがさっき社長と話してるの聞いて先に指示仰いだよ。」
スタッフ②:「早い。」
セクシュアリティの高さとスタッフ個々の判断能力の高さもホテルの評価の高さにもつながっていた。