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君と歩く道【BTS】

第5章 ユナの過去


ユナの過去も、アミと似ていた。

ユナは叔父で母親の歳の離れた弟で当時16歳に、性的虐待を受けた。
物心つかない3歳の時に、ユナを可愛がるあまり自分の欲求を果たそうとしていた。

ユナの異変に母親が気づいて、自分の弟がまさかと思ったが言葉をまだまともに話せないユナが、弟を見ると嫌だと泣き叫ぶ。
その姿は尋常じゃなかった。

母:「ユナ、大丈夫よ。もう来ないから、来させないから。ごめんね、ママがもっと早く気づけば。」

ユナの母は、泣き崩れながらユナを強く抱きしめた。

ウォン:「どうしてソジュンが・・・。」

ユナ母:「あの子の私に対する愛がユナに向いてしまったのかも・・・。」

ソジュンとユナ母は異母兄弟だった。
ユナ母の母、ユナからすると祖母はユナ母が幼い時に亡くなり、祖父はユナ母を不憫に思い再婚した。
ユナ母は新しく自分の母に来た女性には懐けなかったが、人としては好きであったので友達のように仲良くしていた。
中々、子供をもうけれなかったが数年過ぎたころに子供を授かった。
ユナ母が小学校に上がった歳だった。
待望の男の子で皆が喜んだ。

ユナ母:「パパ、私に弟が出来るの。」

祖父:「そうだぞ。お前もお姉ちゃんになるから、生まれたらお母さんを手伝って弟の面倒を見るんだぞ。」

祖父の言葉がこの時意味することが分からなかった。

新しく来た女性、ユナ母の義母はくしくも自分の母のように息子の成長を見れぬまま亡くなってしまった。

ユナ母が、高校生でソジュンが6歳の時だった。
幼いソジュンは姉に依存するように懐き始めた。

ユナ母が海外の大学へ入学となり実家を離れることになった。ソジュンはそれはそれは大泣きして、一緒に行くと聞かなかった。

ソジュン:「ヌナ、嫌だ。僕も一緒に行く。行かないで。」

ユナ母:「ソジュン、夏休みに帰ってくるのよ。泣かないで。」

ソジュンを抱きしめなだめ、海外に旅立った。

この4年間でソジュンも大人になったかと思われた。

ユナ母25歳の時に、ソン・ウォンと結婚した。
翌年にユナが生まれ、現在に至る。

ユナが男性に対して嫌悪感を抱くようになったのは、叔父ソジュンに再開してからだった。

ユナが母の若いころに似ており、異常な愛情表現で接してくる事が増え、ウォンと母は会わせないようにしていた。

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