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新宿三者の可愛がられ妹

第1章 私の世界


独歩さんの「あの…」
という声に限界が来て。

「うるさい!帰れって言ってるでしょ!?
なんで構うのさこんな病人!
あんたたちは健康でほかの世界も知ってる!
それでいいじゃん!
私に構うな!」
初めてお兄ちゃんの周りを攻めた。

うるさいうるさいうるさい!
なにか、お兄ちゃんが言ってるけど私はたまらず点滴の管を引き抜いた。

「私はこれで命が繋がってるの!
疲れて帰って寝てるだけの生活をしてるあんたらには分からない!」
独歩さんの悲鳴が聞こえる頃には、私の心臓が発作という悲鳴をあげた。

「ぐっ…」
胸を抑える私に、「瑠璃さん、いけないナースを!」
そう言って独歩さんにナースを呼びに行かせていた。
その頃には私は意識を失っていた。




「先生…あの子は。」
そう独歩くんが心配そうに声をかけてくれました。

「もう大丈夫です。
今は眠ってます。」
そうこたえると安心したような顔をしてました。

「せんせ〜、あの子どうしちまったんですか?」
一二三くんは、腕を後ろに組んで話しかけてきて

「あの子は、私の実の妹ではないんです。」
そういうと二人はびっくりしていました。

「あのこは、ここで生まれて
生まれた時に病気が見つかりましてね、親御さんから引き取ることを拒否されたんです。
当時研修医だった私は、引き取ることは出来なかったから、代わりによく見に行ってました。
毎日泣く姿、オムツなどでかぶれる弱い皮膚。
見ていて可哀想でしたけど、この子を守りたいと思ったんです。」

黙って聞く2人に私は続けました。
「やっと医師免許が取れた時、あの子が自動保護施設に行く話が出ました。
迷わず里親に申請したんです。
父性や情だと笑うかもしれませんが、私は必死でした。
病院の一室を契約して、あの子には不便をかけるけど、生きてる喜びも感じて欲しかった。」

「あの子、金髪なのはなんでなんすか?」
止める独歩くんに対して、そう一二三くんが答えるのも無理はありませんでした。

「アルビノ…と言われる先天性白皮症です。
太陽の光にすごく弱くて、心臓や目も普通の人より悪いです。
だから、普通の人とは一緒の生活が送れません。
それでも、お兄ちゃんと呼んでくれる日が嬉しくて、毎日通っていました。
シスコン…とやらでしょうか?」
そう笑う私に、一二三くんは
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