第9章 付き合うって言われても…
うれしい、でもすぐにハイとは言えなかった。
最近発作が頻発しているから、ひょっとしたらということも考えてしまう。
「わかった、考えてみるね。」
そういうと、一二三さんは気絶した。
ナースコールでお兄ちゃんを呼び、別室へ運んでもらうと、お兄ちゃんと少し話をした。
「うれしいんだけど、心臓が悪いから付き合えないってのは逃げなのかな?」
そういうと、逃げではないとおにいちゃんはいった。
「ですが、自分の気持ちに正直になってもいいのではないですか?」
そういうお兄ちゃんは少し微笑んでいた。
そうだよね、うん。
「私、一二三さんと付き合いたい。」
そういうとお兄ちゃんはすごく喜んで頭をなでてくれた。
気絶から覚めた一二三さんに行ったらどんな反応が返ってくるだろうか、少し楽しみにしながら、私はお兄ちゃんとまたプリンを食べた。
FIN