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新宿三者の可愛がられ妹

第1章 私の世界


「先生!絶対あの子の社会科見学成功させましょ!」
そう言ってくれました。

「お、おい一二三
あまり無理に誘うことは無いんじゃないか?」
そう答える独歩くんに

「ホストは、どんな悩みを持ってる子猫ちゃんも
1番に考えるんだよ。
あんなひとりの世界がいいなんて言って、辛い思いをするのは違うっしょ。」
そう明るく答えてくれました。

「2人とも、ありがとうございます。
ですが、今日は発作の後なので、また後日来ていただけますか?」
そう答えると、了承してくれました。


意識が戻ると私の手には新しい管と
その横にはお兄ちゃんが座ってた。
「お兄ちゃ…ん?」
そう声を出すと、お兄ちゃんはこっちを向いてくれた。


「瑠璃さん、痛いところはありますか?」
いつものお兄ちゃんだった。
いつもの、お医者さんの顔の優しいお兄ちゃんだった。

「ん、大丈夫。
ごめんなさい。」
そう答えると、お兄ちゃんは頭を撫でながら
「あなたの気持ちを考えず無理を言ってすみません」
そう言ってくれた。

「ごめんなさい。
別の世界の人だから、怖いんだ。」
頭を撫で続けるお兄ちゃんに私はないてしまった。

「無理しなくていいですよ、瑠璃さんが行きたいと思った時に、私に声をかけてください。
でも、点滴の管を抜いたり暴れたりはもうしないでくださいね?」
そう微笑むお兄ちゃんになんだか安心して、私はまた眠りについた、


コンコン
「はーい、お兄ちゃん?」
本を閉じて、ノックに反応して声を上げるとドアの先にはあの金髪がいた。

一気に私の顔が不機嫌になったのが私でもわかった。
「なに。」

「いやぁ、子猫ちゃん。
今日はいい天気だね、このひまわりのように君は可憐で可愛い。
これを記念にお土産でどうぞ。」
クサイセリフを履いて渡されたのは大輪のひまわり。
大嫌いな夏の、大嫌いな花だ。

「いらない。」
そう答えて本に顔を向けると、机に花を置き
金髪がこっちに来た。

「ねぇ、子猫ちゃん。
こないだはごめんね。
もし、良かったらお店に…」

イラッとしてほんの角をその人の額にぶつけてしまった。
「だから、この世界から出るつもりないって言ってるでしょ。
うるさいから帰れ。」

そういうと、痛みに耐えながら笑顔で
「わかった。
今日はこれでお暇するよ。
また、来るね。」
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