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新宿三者の可愛がられ妹

第4章 初めての歌舞伎町


ふかふかで、サラサラで。
ほんとに、一二三さんの髪の毛みたいだった。

ふわっ
「わっ!どうしたんだい子猫ちゃん?」

そう一二三さんが言うが早いか、私は確かめたくて一二三さんの髪の毛を触っていた。

セットされた、スプレーで少し固めの髪の毛。
それでも、なんだか心地が良かった。

「瑠璃さん、そろそろ一二三くんが困ってますよ?」
くすくす笑うお兄ちゃんの言葉に気づいて、慌てて手を離した。

「ご、ごめんなさい。」
そういう私の顔は、きっと赤いだろう。
気にしなくていいという一二三さんに、微笑ましく見てるお兄ちゃんと独歩さん。

「さ、お店に行きましょうか!」
そういうが早いか、私を連れ出す一二三さんも、少し顔が赤かった気がする。
気のせいかな?



「お姫様、ご来店です!」
そう一二三さんが声をかけると、いろんな男のひとが
いらっしゃいませと声をかけた。

シャンデリアが吊るされた、綺麗なお店。
シンデレラに出てくるお城のようだった。

「うわ…ふかふか」
ソファーに通されて、座ると、ベッドよりふかふかでびっくりした。

「先生と子猫ちゃんはジュースかな?」
そう言って、出されたのは飲んだことない炭酸ジュースだった。

「これ、なに?」
そうお兄ちゃんに聞くと、「サイダーですよ」
と答えてくれた。

1口飲んだ時、私はびっくりした。
喉にぱちぱちとした、刺激が来たからだ。
検査の時の、飲み物と違う心地の良い刺激だった。

「お兄ちゃん!これ美味しい!」
そう笑顔で飲んでく私に、一二三さんも良かったと言ってくれた。

独歩さんと一二三さんはお酒を飲んでた。
一二三さんはハイボール?ってやつで、独歩さんはビールってやつだった。

「私もいつかそれ飲める?」
興味本位でいうと、お兄ちゃんが
「んー、ちょっとなら、20歳になったら飲めますよ(笑)」
そう笑って答えてくれた。

今飲みたいけど、法律でダメなんだって。
一二三さんが話してくれた。

それから、独歩さんはずっと泣きながら愚痴ったり
それをお兄ちゃんがなだめたり。
あっという間に1時間がたとうとした少し前。
事件は起こった。
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