第2章 エイプリルフール
「新年度?」
「そうです!
そう!なんですけど!違います!」
「えーーーー?」
私のテンション高めのなぞなぞを一生懸命考えている
フリをしてくれている黒尾さん。
ただ、たぶんご飯をよそって朝ご飯の準備が優先されている。
いや、今やるべきことはそうかもしれません。
そうかもしれません、が!
「黒尾さん、答えみつかりました?」
「月初?」
「ほぼ変わらないじゃないですか。
違います!今日はエイプリルフールです!」
「あぁ。え、けどそういうのって言っていいの?」
「え?」
「え?だって俺気づいてなかったし、
そういうのって言わずにやるんじゃないの?」
「そうなんですか?」
「いや、知らないけど」