• テキストサイズ

【ハイキュー短編】同じ季節を何度でも【黒尾鉄朗】

第4章 (その夜のお話)


そんなことを言われると、


本日また、鉄朗さん初心者に逆戻りの私の顔が

一気に熱を帯びていくのが自分でもわかる。





「顔、真っ赤。かーわい」



「ほんとにそういうこと言わないで。

………せめて電気消してください!」





パジャマはめくり上げられて、


素肌がひやりとした空気に触れる。




それがまた、私の羞恥を増していく。





「後でね」



「後でっていつですか………」



「んーーー?寝る時?」





私の下の方から見上げられる。



その角度と表情も久しぶりで、


思わずドキッとした。





「………ダメです」



「んーーー?なにが?」





半分以上、

上の空な返事が返ってくる。





「ピンクムーン効果ですかね?」



「なに?幸せもたらしてる?」





………その左の口角だけあげる顔、


本当にやめてほしい。




未だにドキドキが止まらなくなる。
/ 31ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp