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【ハイキュー短編】同じ季節を何度でも【黒尾鉄朗】

第3章 ピンクムーン


「え"?!?!」





突然の爆弾に、鉄朗さんが凍りついてる。





「ゆうくんってわかります?」



「えぇ、わっかんねーーー………」



「ずっと同じクラスなんですけど、

すごく優しくてかわいい子ですよ?」



「きょうね!ゆうくんとね!ブランコしたの!」



「そっかァ。楽しかった?」



「うん!ゆうくんね、子供ちゃんのこと

おしてくれたの!」



「そっか、そっかァ。

まぁ、男は優しいヤツの方がいいからなァ」



「棒読み、酷すぎますよ?」





はじめての報告にクラクラしている様子の鉄朗さん



………可笑しい





「いや、だってお前!

まだ3歳だろ?!早すぎるだろ?!」



「今の子はそうみたいですよ?」



「心の準備が必要でしょうが………」



「あ!パパあのね?!

うさぎさんのおうちはおつきさま?!」



「え?」





突然話題が変わった。



いつも通り



だけど今日は鉄朗さんが置いてけぼり





「あぁ、今日満月で。

で、4月の満月のことをピンクムーンっていうらしいんですよ」



「洒落た名前だな」



「ね?そしてそれが今日らしいんです」





二人で同時に

東の空を見上げる





「で、それをさっきSNSで知って。

でも見れないかなぁって思ってたんですけど、

今日はもう帰るって連絡きたから

つい、お散歩も兼ねてお迎えに来ちゃいました」





やっぱり怒られるかも。って


ちょっとビクビクする。
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