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【ハイキュー短編】同じ季節を何度でも【黒尾鉄朗】

第3章 ピンクムーン


東の空に、まんまるに輝くお月様





「ほんとだ~!」



「まんまるだね~!」



「きれいだね~!」





子供ちゃんを乗せてる以上、

あんまりよそ見は出来ないけど。




信号で止まったところで

もう一度空を見上げる。




本当にまんまる





「ねぇ、ママ!」



「なぁに?」



「みて!おつきさま!うさぎさんいる!」





すごい。


子供には本当にうさぎが見えるのかぁ。





「わぁ!ほんとだね~!」



「おつきさま、うさぎさんのおうちなの?」



「そうなんじゃないかな~?

そうだ、パパに聞いてみよっか?」



「うん!」





パパはなんでも物知りさん





「あ、青に変わったので出発しまーす!」



「しゅっぱーつ!しんこー!」



「発車しまーす!」





毎朝二人で通る道



だけど今日は、いつもと景色が違う。
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