第1章 1
「…………」
拙いながらも頑張って舌を絡めて。
必死にキスしてくる緋芽ちゃんの顔を、真っ直ぐに見下ろした。
ほんとにかわいい。
かわいくて。
かわいすぎて。
めちゃくちゃに犯したくなる。
乱暴に組み敷いて。
泣いて拒絶されても、奥の奥までかき回して。
逃げらんないように押さえつけて。
子宮の奥。
ぶちまけたい。
いっそ孕ませたい。
他の誰かのものになるくらないなら。
俺が。
俺がこの手で汚してやりたい。
「…………怒った?皇」
「キスしてる緋芽ちゃん、かわいかったから許す」
「な…………っ、め…………っ」
頭から湯気でも出そうなくらいに真っ赤に顔染めて。
怒ってるんだろうけど全然かわいいしか伝わってこない仕草で、緋芽がこっちを睨む。
涙なんか溜めちゃって。
あー。
勘弁してよほんと。
なけなしの理性。
砕けちゃうから。
「…………え」
「緋芽ちゃんが悪いんだよ?そんな顔するから」
気付けば。
両手首を右手で拘束して。
ベッドにうつ伏せの状態で、緋芽ちゃんを組み敷いた。
「…………っ、何」
うつ伏せで、両手首拘束されて。
身動き取れない緋芽ちゃんが真下でなんとか逃げようと、ジタバタする。
バタバタする足の間に自分の右足差し入れて、さらに動きを封じれば。
怯えたように顔だけでこっちを肩越しに振り返る。
それだけでもう。
嗜虐心を煽る材料としては十分だ。
「え、待って皇…………何」
羽織っていた薄手のパーカーのジッパーを下げて、左手を差し入れる。
途端に感じたふくよかな柔らかいふたつの膨らみ。
「こう…………っ」
唇と歯で、水着の首紐を外せば。
だらん、て。
水着が抵抗をなくす。
出来た隙間から直接指を膨らみへと伸ばした。
「待って皇!!何すんのねぇ!!」