第1章 1
首裏へと唇を寄せて、キツく吸い上げれば。
組み敷いた真下で緋芽がかわいく啼く。
確かめるように指先を胸へと這わせ、主張し始めた先端へと人差し指を差し向けて。
指の腹で擦ってやれば。
「や…………っ、ぁあ」
身体が小さく跳ねて、またしてもかわいい啼き声。
もっともっと聞きたくて、背中へと舌を這わせながら指先で先端だけを弄んだ。
「や…っめ、なんでぇ?」
耐えるように顔をシーツへと埋めて、拘束している緋芽の両手に力が入る。
「…………ごめん緋芽ちゃん、こっちも欲しいよね」
下の水着はそのままに。
後ろから一気に指先2本、なかへと挿入した。
ぐちゅん!!
て。
卑猥な音と共に、シーツへと埋めていた緋芽が息を飲む音を、感じた。
もうほんとそこからは。
ただひたすらに緋芽のいい場所を指先で擦って。
シーツで声を押し殺す様子にさらに理性は崩壊し、緋芽の制止も聞かずに責めまくった。
ただただほんとに。
俺の手に感じで喘ぐ緋芽の声が聞きたくて。
ずっと聞いていたくて。
ただそれだけだった。
やっと理性が、リミッターが元に戻ったのは。
緋芽がぐったりとベッドへと倒れ込んだ時。
やっと。
やらかした事の重大さを。
理解した。