第1章 1
「緋芽ちゃん、声我慢しなくて大丈夫だよ?誰も来ないってば」
「…………っ」
それでも頑なに首を振り続ける緋芽に小さくため息ついて。
頭を胸へと、引き寄せた。
「ならこっち噛んで。唇噛んじゃだめ。傷になっちゃうから」
「だ、だから、プールハウスに…………っ」
「駄目」
「皇!あとで覚えてなさいよ!!」
強気で睨む緋芽のなかへと、指先をもう1本、増やす。
「ひぁ…………っ」
「あとで、何?緋芽ちゃん」
「…………っ、や、やめ…っ、それ、奥、あたる、の…っ」
「当ててるの」
ビクン、ビクン、て震える緋芽、水の中でも良くわかる。
ヒクヒクしてるの、すごく良くわかる。
「や、め…っ、こう、やだ…………」
「立ってらんない?」
からだを震わせながら必死に頷く緋芽の膝裏を持ち上げて。
水着の上から、中で痛いくらいに勃ち上がるそれをあてがった。
「こ、皇…………っ」
青ざめる緋芽の唇へと唇を重ねて。
「大丈夫。水着の上から擦るだけ」
だから。
捕まって。
そう耳元で囁けば。
一瞬躊躇したのち、恐る恐る両手を首へとまわす、緋芽。
そんなかわいい仕草に知らずに漏れた笑み。
両膝裏に回した腕に力を入れて。
そのまま緋芽の体を激しく揺さぶった。