第1章 1
「やぁ、それおく、トントン、や、っぁあ」
「でも奥突くと吸い付いて離してくれないの緋芽だよ?ほら」
「ひ…………っぅう、ん、も、や…………っ、むり」
あー。
涙。
ほんとやば。
「ねぇ緋芽ちゃんほんとに嫌?これ」
身体離して。
奥を抉るようにグリグリってしてやれば。
「ひっ、ぅ…………っ、や」
「…………っ」
…………締まる…………っ。
「身体のが素直だね、緋芽ちゃん」
「も…………っ、やぁああ」
「でも抜くとだめだめーって奥吸い付いてくるよ?ねぇ、ほら」
「や…………ち、が」
真上でいじらしく震える充血した蕾へと指先を伸ばし。
指の腹で擦ってあげれば。
「や…………っ、め!!いっしょ、やぁあああっっ」
ビクビクビク!!
って。
緋芽の身体が震えて。
晒された喉元がすごく綺麗。
で。
一瞬見惚れた。
けど。
え。
今。
「…………ひめちゃ、今、イッ、た?」
「〜〜〜〜〜〜〜っ、しら、な…………っ」
恥ずかしそうにシーツを握りしめて。
顔だけシーツへと必死に埋めようとしてるのに全然隠せてない表情とか。
涙でぐちゃぐちゃになったその表情とか。
はじめて、なのに。
こんなに感じでくれた、とか。
緋芽の全てに暴走が止まらない。
「え、…………っ?や、ぁ、これ、やだ、おく」
ぐ、て。
緋芽を起こして抱きしめて。
挿入ったままのそれから逃げるように浮かせる緋芽の腰を、勢いよく、突き上げながら沈めた。
「———っ!!」
途端に、声にならない悲鳴をあげて。
限界までしなる、背中。
倒れちゃわないように、抱きしめた。