第1章 1
ああほんと。
最高。
虐めたい。
泣かせたい。
めちゃくちゃに。
壊したい。
苦しそうに顔を真っ赤に歪める緋芽ちゃんの唇を漸く解放してやれば。
「ゲホっ、おぇ…………っ」
途端に真っ赤に咳き込んだ。
「くる、し…………っ、しぬかと、思…………」
息も整わないままの緋芽ちゃんの動きが、ピタリと止まる。
「ねぇ知ってる?緋芽ちゃん」
「っぁ、ぁあ…………っ、何、おも…………っ」
「これね、俺の指今もう3本咥え込んでんの」
「っ」
「だいぶギチギチだけど、そろそろこれ、いれていいよね?」
「ま、待って皇…………っ、駄目!!それだけは駄目絶対っ」
ズボン越しに。
ギチギチに滾ったそれを擦り付ければ。
一瞬で緋芽の顔色が変わった。
「おねがぃ皇…………っ、やだ」
指を思い切り引き抜くとこんなにもの欲しそうにヒクヒクしてんのに。
緋芽ちゃんだって欲しいでしょ?
「皇…………っ、ひどく、していいから、あたし口、でするから、それだけはぃや。お願い皇…………」
うん。
そうだねそれもいいよね。
喉の奥まで犯して、緋芽の喉奥に思い切りぶちまけるのも、うん、楽しそう。
でも。
「だ、め」
「っ」
ぎし、って。
覆い被さるように緋芽ちゃんを跨いで、両手を絡めて組み敷く。
そのままキスをすれば。
しょっぱい涙の味が唇へと触れた。
泣いてる緋芽ちゃん、かわいすぎ。
きょうだいだから。
双子だから。
そんなの全然理由になんてならないよ。
スイッチ推したの緋芽ちゃんでしょ。
もうやめないよ。
もう後戻りなんて出来ない。
それに緋芽ちゃんだって。
一回しちゃえばもうあとは余計なこと考えなくてすむでしょ?
だから。
いいよね。
「んぅ、ひ…………っ、ぁあっ」
ずずず、って。
ゆっくりゆっくりと、腰を進めて行く。
あー。
やば。
緋芽ちゃんのなか。
死ぬほど気持ちいい。