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カタルシス【呪術廻戦/R18】

第3章 副作用



「それじゃ、また明日ね。お疲れ」
「はい、お疲れ様でした」

時刻はすでに朝の4時を回っていた。

「明日っつーか、もう今日じゃん」

日々、容赦なくこき使われる日々に、嫌気がさすことも諦めてしまった。まあ、これも上層部からの嫌がらせだろうけど。

玄関の扉を開けば、静寂に包まれる廊下をまっすぐ見据える。

はもう寝てしまっているだろう。
何かあった時は連絡して、と電話番号を渡したが、任務中に僕のスマホが鳴ることはなかった。

居間へ向かうと、ふと机上に小さなメモが置かれていた。

──… 五条さん、おかえりなさい。お仕事、お疲れ様でした。ご飯は食べましたか?夕食を2人分作ったので、もし良ければ食べてください。冷蔵庫に入れています。

「・・・はあ、いい子過ぎでしょ」

メモに誘われるまま冷蔵庫を覗けば、ラップを掛けられたオムライスが冷やされている。

今食べるのも良いが、今日の朝、の前で感想を言いながら食べた方が楽しそうだな。

僕は、そっと冷蔵庫を閉じた後、寝室へ向かう。

当然、ベッドではが眠っている。相変わらず、綺麗に整ったその寝顔を眺める。

「・・・?」

しかし、何かがおかしい。呼吸数がいつもより多い気がする。心なしか、表情も苦しそうだ。

「・・・?」

ふと、昼間の硝子の言葉が脳裏に過ぎる。

「・・・まさか、副作用か?」

咄嗟にの首元へ手を当てた。










の柔肌は、確実に熱を帯びていた。

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