第17章 熱を出した少女
運ばれてきたコーヒーに口を付ける
呂駆呂「それからは?」
蓮琉「お姉ちゃん1箇所に留まるようになったんです。私が…私に力がなかったから」
呂駆呂「どういう事だ?」
クソガキは泣きそうな目で俺を見る
蓮琉「お姉ちゃんが食料取りに行ってる間に、私捕まっちゃって…」
呂駆呂「もういい」
クソガキの話を遮った俺はタバコを吹かす
呂駆呂「そりゃあ…甘えらんねぇよな…」
蓮琉「え…?」
いや…言い替えれば甘えられる状況じゃなかったと言うべきか
唯一甘えられた軍人も戦死して今より小せぇクソガキの面倒
大の男達から恥辱と屈辱を受け…
そんなんでどうして甘えられるのか…
なのに人を嫌わない、人を憎めないからは苦しんで、もがいて、日々を過ごしているのか