第17章 熱を出した少女
毎日が生き地獄
生き急いでいた
アイツに会いたいが為に
『っ…カハッ!』
息が出来ない…
ナースコールを呼ぶ事も出来ない
このまま死ぬのかと思う
ただの熱で死ぬなんて馬鹿馬鹿しい
『守るって…決めたんだ…!』
片腕だけ拘束具を解いてナースコールを押す
すると殆どすぐに寂雷さんが来た
『カハッ!ゲボッ!』
寂雷「さん!いけない、過呼吸を起こしている」
処置をしようとする寂雷の腕をが掴む
寂雷「さん…!」
『ヒューッ…寂雷さん…俺はさ…どんな理不尽な事でも…笑って…投げ飛ばそうと思うんだ』
ヒューッヒューッと荒い息
人の穢れを知り、人を守るはその身で何を成し遂げようとしているのか分からなかった