第17章 熱を出した少女
二郎「兄ちゃん!」
三郎「一兄!」
戻ってきた二郎と三郎はぐったりしているを見る
一郎「寂雷さんの病院に連れていく」
二郎「え、でも…」
一郎「今さんに頼まれた」
三郎「あんなに意識が混沌としてたのに…ですか?」
一郎の手にはいつか見た注射器
一郎「……ハリネズミみてぇだな。さん」
二郎「ハリネズミ?」
三郎「もしかして"ハリネズミのジレンマ"ですか?」
二郎「なんだそりゃ?」
二郎の言葉に三郎は溜め息を吐き出した
三郎「誰かの傍に居たいけどそのハリが邪魔で誰にも近付けない事だよ」
これだから低脳はと三郎は罵る