第16章 出張オオサカ!
冷たい体温が呂駒呂の熱を奪うがそれすらも心地良いと感じる
『……』
呂駒呂「…」
呂駒呂は自分の上で寝ているの顔にかかった髪を払うと、あどけない寝顔が晒される
いつもより子供っぽく、静かだ
いや、はいつも静かだが余計に静かだ
『ん…』
入院してた時とは違う
呂駒呂「(あの時も…寝てたのか?それとも…無意識下で起きていたのか)」
──寝てる時の記憶がねぇんだ──
それでも周りに気を遣いすぎる
声は届いていたと言っていた
呂駒呂「」
不安定すぎるその身体を呂駒呂はギュッと抱きしめ目を瞑った