第14章 少女の過去
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『懐かしい夢見たな…』
ゆっくりと起き上がるは、ふと時間を確認する
そこまで時間は経っていない
『昔は荒れてて…師匠に迷惑かけて…それから…俺に生きる意味を与えてくれた』
守れたかもしれない命
助けられたかもしれない命
救えなかった命
守れた命
助けた命
救えた命
何度も何度も後悔と懺悔と罪悪感を感じていた
『助けたかったな…』
は立ち上がるとその辺に咲いていた花をちぎる
それを繰り返し、大きな花束にすると海の近くまで行く
『どうか見守っててくれ』
花はの腕から離れ風に吹かれ海へと落ちて行く
それは誰に向けられた花なのだろうか