第14章 少女の過去
それは名も知らぬ軍人の付けていたラジオだった
『ラジオ…』
受け取ると渡した軍人はどこかへ行ってしまった
流れるヒップホップ
『……』
意志を継ごう
あの軍人の教えを守ろう
蓮琉だけは綺麗なままで生かそう
『蓮琉…起きろ…』
蓮琉「どうしたの?お姉ちゃん…」
『さっき貰ったんだ。ラジオ』
蓮琉と2人でヒップホップを流してはボーッとする
そろそろ本格的に食料を調達しないと蓮琉が死んでしまう
けれど首からの出血と男達のせいで動けない
『(このままくたばっちまうのかな…。蓮琉だけはせめて…生かさなきゃな…)』
蓮琉の身を守るようにお互い引っ付いて寝てしまった