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凛として咲く華の如く
第14章 少女の過去
解放されたは吐いていた
そして泣いた
人知れず場所でひっそりと
『なんで…俺なんだよ…』
吐きすぎて何も出て来ない胃
ヒューッヒューッと肩で息をする
人前で泣くものか、弱さを見せるものかと固い意思が出来た
『あっ…ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!』
名も知らぬ軍人と会えると思っていた
なぜ死んだ?
なぜ俺じゃない?
木を殴り付けてその気持ちをぶつける
「おい」
『誰だ…?』
「──がこれを渡してくれと遺書に書いてあった」
初めて聞いた名前には何も分からないまま受け取る
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