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凛として咲く華の如く
第14章 少女の過去
『拾った…向こうで』
「……君、名前は?」
名前を問われは思い出そうとするが、記憶がなかった
『ない…。こいつもないと思う…』
「なんてどうだろうか?この子は蓮琉」
は頷いた
「君は大人しいな」
『疲れたんだ…。助けを呼ぶことも、生きるということも。奪っていくのは人で…こうして与えてくれるのも人だから…』
奪って奪われて、それでも与えてくれるのも人
だからこそ"人"を憎めない
"人"を嫌えない
「は強い子だね」
『…よく分からねぇ』
はそう言うと膝を抱えて眠った
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